hmarika’s diary

死んだままの青春

下層の廃小屋

びゅーびゅーと風が吹き抜ける

右から左、左から右

無機質な冷たい風がその家の真ん中を

びゅーびゅー通り抜ける

大事な部分だけが切り取られ

死んだ湖に投げ込まれていくその光景は

記憶の片隅に追いやったはずの目を覆いたくなる傷とよく似ている

ちぎっては棄て、ちぎっては棄て

感情のないロボットが

ただ作業をこなす様に心なんて

これっぽっちもない

俺は埋めたいだけ

死んだ湖も

冷たい風が通り抜けるだけの家も

心のないロボットも

全部全部真上から重たい重たい土をかけて

埋め尽くしてしまいたいだけ

それだけ